2006年03月03日

ニュースの天才 (2003)

ニュースの天才.jpgニュースの天才
ヘイデン・クリステンセン (2006/10/27)


日本ではホリエモン関連を謳った偽メール事件で発信源はどうやら進退窮まっていたようだが、この映画は権威ある米国ニュース雑誌にデタラメの面白おかしい記事を「ニュース」として載せてクビになる男の話だ。

元は実話で実際にこのような事件を起こした一流雑誌については報道の真偽についても、記者の人間性においても大変な物議をかもしだした。
事件の発信源である現実の記者はその後セラピーを受けたりするが、むろん報道関係から姿を消して5年が経過する。フィクションをニュース雑誌に堂々と事実として載せてしまうという、その病的でさえある売名行為は映画では脚本と演出によってくっきりと浮き彫りにされている。
とりあえず雑誌は編集部全員の署名入りお詫びのページを載せて報道とノンフィクション関係者を震撼させた大事件の幕を閉じようとする。が、一度大きく傷ついた信頼を取り戻すにはどうすべきか。そこまでは映画としては進行しない。

記事をニュースとして掲載するまでは実に何重ものチェックが入る。実名の確認を始め固有名詞、場所などのウラ取り、インタビュー時のメモにはそれぞれの人物の座り位置まで記録する。
しかし何とこの夢遊病記者はフィクションの中での場所、インタビュー相手の電話番号、架空の会社のホームページまでを捏造するのである。しかも逃げも隠れも出来ない本人の記者名入りで堂々と載せてしまう。まさか、である。その「まさか…ねぇ」が実際に起きてしまった。

「平気で嘘をつく人たち―虚偽と邪悪の心理学」という本が話題になったりしているが、続編?の、良心に欠けた人々の災いに巻き込まれないためにどうするか、といった内容の本も売れているらしい。本作はそんな人物がどのように何の矛盾もなく自ら大嘘をつき続けるか、その心理と現場のまれに見る一つに案内してくれる。

 
posted by musicpc at 02:08| 京都 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Movie DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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