2006年05月06日

映画「ハーモニーベイの夜明け」と「アメリカンビューティー」

ハーモニーベイ.jpgハーモニーベイの夜明け
アンソニー・ホプキンス (2004/03/03)


人間50年も生きていくとある日を境に突如その人間性が大きく変貌することなど有り得ない事のように思ってしまう。映画「ハーモニーベイの夜明け」と「アメリカンビューティー」はそんな人間の可能性を描いた作品だ。

この二つの映画はどちらも一人の男がその社会性を捨て去ることによって周囲に巻き起こす強烈なドラマである。人間が社会性を失って、なおかつ人間であり得るのか? ということは興味深い問題だが、ここではむしろ人間の元あるべき自由さと原点の普遍性を取り戻す契機になっている。

映画として脚本を練り上げ、何十人ものスタッフによって何とか見える形に作り上げるという労苦の多い作業を嬉々としてやり遂げるほど情熱を傾けるということは、つまり残念ながらこのような人間が現実には困難なことを示している。でなければ誰もそのような映画を作ろうと思いもしなければ、見ようかとも思わないだろう。かように現代社会は「裸の人間」を許さないステージなのだ。
確かにこうした考えはお目出たい性善説に基づいた理想かもしれない。しかし我々が空気のように当然の存在と考えている社会こそ、万人向きの既製服で安全を根拠に人間を縛り上げている幻想にすぎないのかもしれないのだ。

 
ラベル:人生
posted by musicpc at 20:42| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Movie DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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