2007年12月22日

ギター古典音楽の極致 ジュリアン・ブリーム

julian bream.jpg日本ではまったくといっていいほど人気のなかったブリームの珠玉のアルバム「バロック・ギター名曲集」が「RCA RED SEAL」コレクションに入っているのを見付けて、買ってきた。
私はクラシックギターをけっこう長い間弾いていたが、この人についてはまったくの無知。楽器の勉強中当時はあまり特定の演奏家に影響されたくないということもあって、未読というか未聴であーる。まあ、この写真を見る限り、人気無しなのも納得?これが30代のブリームとのこと…。

音楽は顔じゃないよ、と普通に考えている私としても、正直このアルバムを手に取ってちょっと躊躇したね。どんな音をしているのかまったく想像もつかないジャケット写真だ。イメージ不可能。
ちょっとエネルギーに満ちた性格の人かな?ぐらいの情報しか見えない。どう見てもギター演奏家というよりも、指揮者だとか、デカい会社を作って運営するようなタイプの人物象だよねこれ。

さっそく音楽ダウンロードサイトで検索して、いったいどんな演奏なのか視聴しようとしたけど、出て来ないよこの人。で、結局TowerRecordに戻って購入でした。

大体私はスペイン風奏法が嫌いなのでイエペスなどは聴かない。あくまで北ヨーロッパ古典主義であーる。ギターが好きでスペインが嫌いというのも何だそれは?と自分でも思うが、ヨーロッパにはリュートの歴史があって、宮廷音楽の範疇にギターの前身はちゃんと入っている。バッハにはリュート組曲という至宝があって、それを書き残してくれたバッハの所持品の中にもリュートはちゃんとリストされている。

ギターはリュートの改良品で、その携帯性と構造的単純さをもって高貴なお歴々のお屋敷から脱出し、場末の酒場にまで入り込んでしまったというだけの話だ。それをさらにスパニッシュが文化の域まで広めてしまった。
元々ギターは高雅な人々に愛された楽器であって、酒場でバカ騒ぎする時の伴奏楽器ではない。で、このバロック・古典音楽のギター曲集だが、まさしくバロックである。
演奏の好みもピッタリ一致。実はギターのギターらしさな演奏というものは後々スパニッシュが自国の民謡や舞踏音楽の伴奏によって広めたもので、何もスペイン臭がギターらしさでは断じてないのだ。
そういうことが判断できる傑作の一枚である。聞き流せるというのも古典音楽の心地よい特徴でもあるが、それは氷山の下に隠れた本体のように大きな演奏技術が支持しているからに他ならない。

私もバッハリュート組曲の楽譜ぐらいは持っていて、好んで弾いていた時期もあったが、演奏技術も持っているわけではないので、いまだ全曲は未踏である。

posted by musicpc at 01:42| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | Music CD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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